第10回 「テレワーク」という働き方

3/12に総務省主催の「テレワーク導入推進セミナー」に参加してきました。
テレワークとは、"パソコンや携帯端末などの情報通信機器を活用し、在宅勤務をはじめとした時間や場所に制約されない柔軟な働き方"を意味します。

テレワークを導入するメリットとして、
○人材損失防止...支店・営業所の統廃合や介護などにより会社に出社できない社員が働き続けられる
○人材の確保...広い範囲から良い人材を雇用することができる
○コスト削減...社員の通勤費が節約でき、事務所を確保する必要がない
○企業強化...災害などが発生した場合でも事業が継続できる
などが上げられます。
テレワークの導入状況(平成23年度の調査)は全体では9.7%。資本金50億円以上の企業は24.7%、資本金1000万円未満の企業は2.7%と規模が大きい企業ほど導入が進んでいます。しかし、テレワークを実際に利用している従業員の割合は5%未満が65.4%とまだまだ浸透はしていないようです。
導入、活用が思うように進まないのには次のような課題があります。
○セキュリティ...会社以外で仕事するのはセキュリティに不安がある
○コスト...インフラ、電話代などのコストがかかるのではないか
○時間管理...本当に仕事をしているのか
○生産性...仕事をするための資料がすぐに参照できたり、報・連・相がスムーズにできるか
○コミュニケーション...離れているとコミュニケーションがとりにくい
などなど...。

この課題については、昨年3月よりテレワークを導入した私の会社の事例で対応策をお話ししたいと思います。
「当社の出来事」第115回在宅勤務(テレワーク)始めました
○セキュリティ
  会社とテレワーク社員のインフラをより安全な方法(VPN)で結ぶ[注1]
  テレワーク勤務を行う場合には、機密保持契約書を交わす
○コスト
  IP電話を利用してテレワーク社員との通話を無料化
  通勤費の削減
  テレワーク社員には電気代などをテレワーク手当として支給
○時間管理
  リモート機能を使い抜き打ちでパソコンの画面を確認
  日報管理システム(自社開発)で作業状況を確認
  勤務時間中に仕事以外のサイト見てないか、
  勤務時間外にサーバーにアクセスしていないか...などアクセスログで監視
○生産性
  サーバーに必要な資料を保管
  通勤時間がないことや電話応対などもなくなり、仕事に集中できる
○コミュニケーション
  電話やメールをフルに活用
  必要に応じてテレワーク社員の自宅を訪問したり、出社してもらう
といったことで対応しています。

こうしてみるとテレワークの導入にはインターネットは不可欠であり、テレワーク社員の「見えない」が課題だといえますね。
この「見えない」を解消するためのサービスがあります。以下はセミナーで紹介されたサービスです。
○Fチェア在席管理システム

○Sococoバーチャルオフィスサービス

○SaasBoardWEB会議・WEBコラボレーションサービス

高齢化が進む日本では、15年後には介護が必要となる親を抱える社員は6分の1を占めるという試算も出ています。[注2]
介護のため会社を辞めざるを得ないとなったとき、企業としては優秀な働き手を失う、働く側も条件に合った再就職先を見つけるのはかなり難しい状況です。
「テレワーク」は"働いてもらう"、"働きたい"を可能にする選択肢の一つとして必要になってくると確信しています。


注1
VPN(Virtual Private Network)
インターネット上の拠点間を専用線のように接続し、のぞき見や改ざんなどの不正アクセスを防ぎ、安全な通信を可能する技術
注2
出典:AERA 2008.11.24

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