第19回 WindowsXPのサポート終了に伴うリスク

早いもので本年も残り数日となり、今年最後のブログです。
さて、2014年4月9日にWindowsXP(以下XP)のサポート終了となることについて
頻繁にお問い合わせをいただいております。
あと100日あまりに迫ってきましたXPのサポート終了についてお話ししたいと思います。

まず、サポートで何が行われているかというと、Windowsは多機能なぶん非常に複雑です。
そのため何年たっても、新しく脆弱性が発見されることがあります。
その脆弱性を修復する更新プログラム(WindowsUpdate)がインターネットを介して配布されています。
通常は自動更新の設定をしている(はず)ので、私たちは意識することはありませんが、
パソコンは常に最新の状態が保たれています。
サポートが終了すると、この更新プログラムが配布されなくなりますので、新たな問題が起きても解決されません。
お使いのパソコンが悪意のある攻撃に晒される危険性が高くなるわけです。

サポート終了を機に標的とされることが想定され、
知らぬ間にパソコンの遠隔操作により「踏み台」となって自社の情報が漏えいするだけでなく
取引先にも被害を与えるといったことが起こりえます。
そうならないようにと、各メーカーから
XPからWindows7への移行についての案内が通知(中には半強制的な内容のものもあります)されていますので、
他人事として考えるのではなく、必ず目を通してください。

私どもに寄せられる主なお問い合わせは次のような内容です。
Q1.XPを使い続けても大丈夫ですか?
A1.使えないわけではありませんが、次のような理由からお勧めしません。

・新しいソフトウェアや周辺機器が使えない(対応OSのサポート対象外)
・トラブルが発生した場合、解決に時間がかかる、あるいは解決できない
・セキュリティリスクが高くなる(インターネットに繋がなくてもUSBなどからウイルスが感染する可能性がある)

Q2.Windows7もしくは8にアップグレードできないのか?
A2.アップグレードを行えばサポート終了のリスクは避けられますが、
   アップグレードするためには条件があります。

・OSには推奨環境(快適に動作するスペック)があり、それに対応している
・メーカーで動作を保証している(各メーカーに確認しましょう)
・XP購入時、Windows7をダウングレードしていた
※Windows7をダウングレードしたXPについてはアップグレードは可能ですが、
それ以外は基本的に行えないと思ってください。

Q3.XPで使っているソフトウェアまたは周辺機器はそのまま使えますか?
A3.お使いのソフトウェアまたは周辺機器の推奨環境に記載があれば動作しますが、
   なければ使えない可能性があります。

Q4.セキュリティ対策ソフトを入れてるから大丈夫ですよね?
A4.セキュリティ対策ソフト自体に対応OSがあり、古いOSは更新されないと考えてください。
   決して大丈夫ではありません。

Windows7へ買い替えるとなれば当然費用が発生しますので、
移行に消極的な企業もありますが、先程も述べたように安全に快適に利用できない状況で使い続けることは、
自分だけが被害を被るのではなく、加害者になってしまう可能性があるということを認識してください。

このところ、パソコンの納期が今までよりかかっているようです。
これはWindows7への買い換えで需要が増えているためだと思われます。
年を越しサポート終了が迫ればなおのこと、発注はしたけれど物が届かず...といった状況になるかもしれません。
買い換えを検討されているならば、早めに結論を出しましょう!
※納品が4月1日以降になると契約は3月31日でも消費税は8%になりますので、注意しましょう。

では、皆様良いお年を!

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