先ずは、社長の定義を色々ＷＥＢ検索しましたが、業種も各種あり、一概にこれが理想の社長像であるというものは
見つかりませんでした。
それでは昔の日本人にそのお手本になるような方はいないかと調べましたら、一人の軍人が見つかりました。

「山本五十六」様です。

第２６／２７代連合艦隊司令長官、有名な真珠湾攻撃の総責任者です。
私は平和主義で、戦争は大嫌いですが、この方の人間観や哲学は学ぶ事が多いと思います。
彼は若い時に教官から「口数が少ない、もっと喋れ」と一喝され、自身で猛省し、知己に明るく、
冗談好きな人間性に変えていき、上の人とはしっかり付き合い、下の者に対しては人情味がある
礼儀正しい人間になったそうです。
その後、面倒見もよかったので同僚や部下からの信頼が非常に高かったそうです。
上下に好かれる彼の人間性は理想の社長像にイメージするものと繋がっていくのではないでしょうか？
彼の言葉に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」があります。

先ず、第一に「やってみせ」です。

現在の社長様において、二代目を含めて、本当にこの「やってみせ」が出来ているのかが疑問です。
社長は偉いので、「そんなの関係ない」は超問題発言です。
私の尊敬しているＩＴ会社社長に自分の名刺に「代表取締役」と印刷されていない名刺を別に持ち歩いている方が
おられます。
その方は各フェア時に、説明員として会社の先頭をきって仕事をしておられます。
山本五十六の「やってみせ」です。経験もあり、専門知識もあり、当然対応は◎です。
営業に関して、私は営業の一流定義を「生涯累計粗利１０億」以上の達成者を「一流」と定義しています。
当然そのような方は大多数ではありませんが、やはりきちんと「やってみせ」を実践しております。
その一流者が前年比１２０％で頑張ろうとの言葉には説得力がありますが、実績もない単なる
二代目社長やゴマスリ管理者から言われても、「お前がやって見せてから俺らに言え」という感じです。
やって見せられる社長・管理者は営業社員に対しても、全然、説得力が違います。
この点でも「社長」の器は能力の無い、単なる血統だけの社長ではいけないのです。
実力が必要で、「やってみせ」られないのなら「分不相応」と考え、社長などにはならない事です。

第二に「言って聞かせて」です。

当然、各種理論や何故をきちんと説明できる能力が必要です。
ここでも、「俺は社長だ、関係ない」とおっしゃる方もおられると思いますが、そのような社長には誰もついてきません。
この第一・第二チェックでかなりの社長がふるい落されていると思いますが、それが現実です。
社長を退かれるか、社長にならない事をお勧めします。
但し、そのような社長でも社員投票で「存在価値」ありと過半数の真の意見が出た場合は、セーフです。
ただしそのような方はまれで、想像するに「アウト」が多数を占めていると思われます。
ＳＥ的にはこのような社長のタイプは２０世紀で終了です。
難問山積の２１世紀はこのような頼りにならない社長の企業は生き残れません。
今からでも遅くはありません、今までを反省して生まれ変わってはいかがでしょう。
「やってみせ」られる社長像と「言って聞かせ」られる社長像を死ぬ気になって実践して、構築しましょう。
その姿勢こそ、「真の社長のあるべき姿」である事と御認識ください。

最後にお笑い芸人「鉄拳」風、「こんな社長は嫌だ」で締めたいと思います。

こんな社長は嫌だ～～～。

１：朝、定時に出社しない

２：いつも一人では行動できずに、側近がいないと不安である

３：何の専門知識もない

４：社員から尊敬されていない

５：会社に対して、将来の経営イメージが浮かんでこない

６：いつも何だかわからないＫＹ的な人である

７：社員の過半数から嫌われている

８：いてもいなくても会社には関係ない存在感のない社長

９：何も社員に情報発信できない

１０：実力（頭）と年収のバランスが超悪い

１１：友人・友達が少ない

１２：優しく接する事しか能の無い、叱れない社長

１３：いつもスケジュール表が真っ白な人

１４：ダメを自覚していない社長

１５：３期続けて赤字になっても呑気に出社している社長

１６：自分に都合のよいルールを自分で勝手に作る社長

上記のような社長は即刻退場を！！

かなりムカついている社長さんもおられると思いますが、今のデフレ・不況期の根本治療法で会社に一番
効き目のある「社長意識改革＆ダメならリストラ」提案でした。
ＳＥとしては自信策の提案ですがいかがでしょうか？

２１世紀型理想社長像は「機動戦士ガンダム」型であり、「机上の空論」型社長ではありません。


発言者:(S.E.)Y