第24回 従来の常識は将来の常識ではない 其の三

今回は「管理者」をテーマにしてみました。

私は以前から管理能力がないのに、何故管理者になっている人がいるのだろうという疑問を持っていました。
(ひょっとしたら、管理者能力はないのに残業代を支払わなくてすむ人々という定義で管理者にしているのかなとも思っておりました)

従来は経営者・管理者・従業員というピラミッド組織が常識でした。
このような組織は経営者がきちんと管理者を管理し、管理者がきちんと従業員・営業を管理する事ができる事が前提条件でした。
昔は今までの経験則で管理できる時代でしたが、現在はITをベースにした管理体制がメインになってきているので、ITを武器に持たない管理者はきつい状況に追い込まれています。
同時に今までの経験側で判断できない複雑な状況になってきている事を認識するべきです。

管理者とは・・・
読んで直ぐ分かるように「管理をする者」です。
やはり管理できない人は管理者にならずに、会社に貢献してできるだけ自分の年収UP&キャリアを積む方が得策ではないでしょうか?

もうひとつ重要なのは部下から「憧れ」を持たれていなければ、部下にはいくら指導しても伝わりません。
当たり前ですが、部下より2~3のカリキュラムで絶対に負けない項目を持たないと管理者になっても部下に馬鹿にされ、潰れるだけです。
そのような人は自分から「管理者拒否宣言」で辞退する方が、病気にもならず健全な人生を送れるような気がします。
かといって「管理者拒否宣言者」=「出世できない社員」ではありません。
冷静に自分自身を見つめているので、評価は逆に高いのではと私は思っております。
「そんな事を言ったら、管理者などはいなくなるんじゃないの?」とおっしゃる人がいるかも知れません。
その通りなのです。管理者などはどんどん少なくして、極論ですが管理者無しのフラットな組織こそが現在の変革期の状況にはフィットしているのではないかと私自身は思っています。
管理者になる事も重要ですが、もっと他人に負けないキャリアや能力を持つことをお勧めします。
そして会社に貢献し、自分の年収をUPする方が人生を楽しく生きれるのではないでしょうか?
もっとキャリアを積み、他社でも通用する能力・経験を付ける事をお勧めします。

《従来の管理者》
1.社歴が長いと管理者になれた。
2.過去の経験則で部下を指導できた。
3.「承認印」を押して、新聞を読んでいて暇でもリストラされなかった。
4.際立った「キャリア」が無くとも管理者にはなれた。
5.部下より能力が無くても通用した。
6.社長・専務にゴマをすっていれば、管理者に推薦された。
7.部下のケアの為に、自分の金で焼き鳥屋で部下にご馳走してやった。(これは良いところ)

《将来の管理者》
1.部下から「憧れ力」を持たれていないと管理者にはなってはいけない。
2.管理者に推薦されても、きちんと断る勇気を持つ。
(おだてられて、管理者になっても実力が無くてはリストラされるのが将来の姿)
3.管理者になる決断と覚悟ができたら、今度は役員になる事を目標とする。
4.部下よりは数倍本を読み、勉強していなければならない。
5.自分の得意分野でなくても、どんどんキャリアを積む。
(営業職だった人は技術職も経験・勉強する。技術職の方は営業HELPをやってみる)
(自分の適職は時代とともに変化する事に注意。柔らかい思考で今後を生きる)
6.ゴマはすらない。
7.部下のケアの為に、自分の金で焼き鳥屋で部下にご馳走する事は従来通り続ける。
(妻に怒られてもひるまない根性と説得する技術必要)
8.部下から管理者賛成票を50%以上もらえること。
9.管理者としてたえず学ぶ姿勢がある事。

以上、仕事絶好調のSEからの一言でした。

お怒りの方はご容赦を!!!(でも本音です)

発言者:(S.E.)Y

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