第23回 スマートフォンのセキュリティ

いつもお世話になっております。情報セキュリティ担当のJです。
今回は、「スマホのセキュリティ」をテーマに書いてみたいと思います。

2008年頃に登場し、今やビジネスや日常生活に欠かせないスマートフォンですが、
普及するにつれて、セキュリティの問題が懸念されるようになりました。普段、私も
利用していますが、使っていく上で、注意している点などをご紹介したいと思います。

▼個人情報(他人のデータです)
スマートフォンや携帯電話には、たくさんの個人情報(他人のデータ)が入っています。
携帯電話の場合は、個人情報を外部に出すのは、電話会社が提供している「データ
お預かりサービス」くらいでしたが、スマートフォンになると、LINEやFacebook、
twitter、その他の「アプリ」(アプリケーションソフト)が個人情報を連携して利用
するようになりました。
情報を連携利用しているので、スマートフォンの中に入っている個人情報は外部へ送信
されています。暗号化などの元の状態には戻せないような方法で送信されていると
"期待"しますが、実際にはどのように送信・管理されているかは分かりません。
連携サービスを使うな、というのは難しいと思いますので、連携する場合には、
(1)信用出来るサービスかどうか確認する
(2)提供する個人情報の範囲を限定する
などの対策をオススメします。

▼LINEや無料通話アプリ
今やコミュニケーションツールとして無くてはならないものになりましたが、
通信経路や経由するサーバの心配などもありますので、普段の会話以外の
「個人情報」「重要情報」をやり取りする場合は、メールや電話にするなど、
別の方法も検討することをオススメします。

▼「身元不明なWi-Fi」や「暗号化なしのWi-Fi」には接続しない
駅や空港などの施設やコンビニ等にもWi-Fiが整備され、無線電波が飛び交って
いますが、携帯電話会社や通信会社が提供している「信頼出来るWi-Fi」以外には
接続しない
ことをオススメします。
特に、提供元が不明の「身元不明なWi-Fi」(野良Wi-Fi)には絶対に接続しては
いけません。
悪意を持った提供者の場合、通信内容がすべて読み取られてしまう
恐れがあります。
また、空港や駅などで、施設が独自に提供しているWi-Fiでも、「暗号化キーを
入力しないWi-Fi」には、出来るだけ接続しない
方が望ましいです。
暗号化キーを入力しない場合、無線電波を傍受されると通信内容が「丸見え」
となってしまいます。

▼不正アプリ(アプリケーションソフト)に注意
特に、Android系のスマートフォンですが、数百万個の不正アプリが存在している
と言われています。また、最近はスマートフォンの中身を勝手に暗号化し、データを
人質に取る「ランサムウェア」も増加しているようです。iPhoneは今のところ不正
アプリは少ないようですが、今後の動向を注視する必要があります。
少し手間ですが、アプリをインストールする前には、
(1)必ず評価やレビューを読む
(2)インストールの際に表示される「データへのアクセス許可の範囲」を確認する
ことをオススメします。

▼バックアップ
常に持ち運びしているため、落として壊れてしまった、故障してしまった等、
通常のパソコンよりも故障や破損の危険にさらされています。また、個人の
連絡先や写真など、大事なデータも多く入っていますので、定期的にmicroSD
などの「外部メモリ」カードにコピーする、パソコンに接続してデータをパソコンに
コピーするなどの、バックアップをオススメします。

スマートフォンは手のひらサイズの「パソコン」ですので、自宅のパソコン同様に、
セキュリティには注意
して活用して行きたいものです。
次回は、「Wi-Fiのセキュリティ」をテーマに書いてみたいと思います。

情報セキュリティ管理者:J

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