第30回 LAN配線チェックしていますか

いつもお世話になっております。情報セキュリティ担当のJです。
今回は、「LAN配線チェックしていますか」をテーマに書いてみたいと思います。

弊社では、基幹システムと一緒に、ネットワーク構築も行っておりますが、機器入れ替えの際などに、損傷したLANケーブルを見かけることがあります。LANケーブルは、ツイストペアケーブルとも呼ばれ、LANケーブルを分解してみると、2本のペアが4つ=8本の線で構成されています。LANケーブルは、8本の線が繋がっていれば良い、というわけではなく、この「ペア」がとても重要で、「ペア」になっていることでノイズの影響を低減したり、スムーズに信号をやり取り出来るようになっています。

LANケーブルの損傷によって、この「ペア」が変形したり、壊れてしまうと、「なんだか通信が不安定で遅い」「時々途切れる...」などの不具合が発生します。一度、問題が発生すると、見た目では分からず、高額な専用テスターで計測しないと分からないため、大変厄介な障害になります。

弊社でよく見かける「良くない例」をご紹介しますので、皆さんもチェックして頂き、特にパソコンを移動したり、LANケーブルを整理する際は、ご注意頂ければと思います。

▼コネクタ根元でのねじれ

LANケーブルの長さが不足したまま、パソコンを移動してしまい、LANケーブルが引っ張られ、コネクタの根元でねじれて急角度で曲がっています。断線の原因にもなりますので、無理にLANケーブルを引っ張らないようにしましょう。

▼急角度での曲げ

急角度でLANケーブルを折り曲げてしまうと、LANケーブル内の「ペア」が壊れてしまい、障害の原因になりますので、注意しましょう(許容曲げ半径も決まっています)。また、結束バンドを使って、力一杯締め付けているものを見かけることがありますが、こちらもLANケーブルの中身が変形してしまいますので、注意しましょう。


▼カテゴリー(規格)が古い

15年以上前の古いLANケーブルになりますが、LANケーブルのカテゴリー(規格)が、100Mbpsまでの「カテゴリー5(CAT5)」になっています。現在は、1000Mbps(ギガビット)まで対応した「カテゴリー5e(CAT5e)」や、それ以上のもの(カテゴリー6等)が主流ですので、このLANケーブルを使っている場合は、交換を推奨します。LANケーブルのカテゴリーが古いまま、1000Mbps(ギガビット)を導入すると、障害の原因になります。

▼被覆が破れている

LANケーブルが劣化し、外の被覆が壊れてしまっています。先日、イスの車輪に何度も挟まり、被覆がボロボロになっているLANケーブルを見かけましたが、こちらもLANケーブル内の「ペア」が異常な状態になりやすいため、交換を推奨します。

LANケーブルは普段なかなか見えない場所にあるため、管理しづらいものですが、一度障害が起こると、ネットワークが停止し、業務がストップしてしまいますので、機器の入れ替えや、建物の点検の際などには、必ずチェックするようにしましょう。

次回は、「2015年上半期のセキュリティ動向」をテーマに書いてみたいと思います。

情報セキュリティ管理者:J

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