第50回 無償で使える光ネクスト網内でのVPN接続検証
いつもお世話になっております。情報セキュリティ担当のJです。
今回は、「無償で使える光ネクスト網内でのVPN接続検証」をテーマに書いてみたいと思います。
約1年前、第40回ブログで、ソフトイーサ社がNTT東日本のフレッツ光ネクスト網内にサーバを設置し、「ダイナミックDNSサービス」(OPEN IPv6 ダイナミック DNS for フレッツ・光ネクスト)を提供した記事を書きましたが、弊社でもこのサービスを使って、実際にPPPoEセッション不要で、無償で使えるVPNを構築し、半年前から一部のテレワーク環境で運用を始めました。
VPNを通して、ファイルサーバへのアクセス、内線通話などの音声データ、メール、インターネットなどの通信を行っており、運用を始めてから約7ヶ月が経ちましたが、今のところ通信が切れてしまったり、遅くなったりなどのトラブルもなく安定しているようです。また、割り振られた光ネクスト側のIPv6アドレスについても、運用開始当初のまま変化はありません。
気になる通信速度についてですが、事務所(郡山市)とテレワーク宅(福島市)それぞれの同じ回線上に、「フレッツVPNワイド」と「無償で使えるVPN(光ネクスト内での折り返し通信)」両方を構築し、通信速度なども検証してみましたが、「無償で使えるVPN」の方が約2ms程度速いようです。
▼フレッツVPNワイド(IPIPトンネル)でのPing応答
▼光ネクスト内での折り返し通信(IPSecトンネル/IPv4 over IPv6)でのPing応答
年明けには、別のテレワーク宅にも導入し、更に検証を行いたいと思います。
情報セキュリティ管理者:J