第14回 変わるクラウド

いつもお世話になっております。情報セキュリティ担当のJです。
今回は、少々専門的なお話になりますが、「変わるクラウド」をテーマに書いてみたいと思います。

「クラウド」「クラウドコンピューティング」という言葉を聞くようになって、だいぶ
長い年月が経ち、今では多数の事業者で様々なサービスが展開され、インフラとしても
定着するようになりました。

基幹システムについては、機密情報を外部に預けることになったり、システムの仕組み上、
外部に置くのが難しいケースが多いため、なかなかこちらは普及していないのが現状と
思いますが、災害などのリスク対策のために、「バックアップデータを預ける」というような
使い方も増えて来ているようです。

先日、東京ビッグサイトにて開催された日本最大規模のIT展示会「クラウドコンピューティング
EXPO」に出席し、様々なサービスや情報の収集をして参りました。

ここ数年は、「省エネ」「災害への備え」(ディザスタリカバリ)がメインテーマとなっており、
大きな目新しい技術というのは見当たりませんが、サーバやネットワークの仮想化が進み、
PaaSやHaaSと言ったインフラ系の提供サービスについては、大きく様変わりしてきました。

まずは、データを預ける「データセンター」の大まかな場所やエリアを選択出来るサービスが
増えて来ました。
保安上の理由からデータセンターの詳細な場所は明かされませんが、「関東」や「東京」
「東日本」「西日本」「海外」など大まかなエリアを選べるようなサービスも登場しています。
エリアが選択出来るということは、法律の問題(日本国の法律が適用されるエリアか)や
事業継続計画を策定する上でも、非常に重要なことではないかと思います。

次により複雑なネットワーク構成を組むことが出来るサービスが増えて来ました。
データを預けているデータセンターも「自社拠点の一つ」として、ネットワークで結び(VPN)、
『プライベートクラウド』として利用しながら、インターネット側からもそのデータにアクセスし、
『パブリッククラウド』としても利用する"ハイブリッドクラウド"も数多く登場しています。
プライベートクラウド側の回線も柔軟に選択出来、YAMAHAルータなどを使っての構築等
コストを抑えての運用が出来るのも特徴ではないかと思います。

また、自社で保有しているソフトウェアライセンスをクラウドサービスに持ち込んだりだり、
負荷分散装置(ロードバランサー)を使って、サーバの負荷が上がってくると、自動的に
仮想サーバを複製して起動
し、分単位の課金サービスを使い、サーバが不要になった時点で
自動的にサーバを消去
するようなことも出来るようになりました。

今後もクラウドサービスや仮想化は進化していくと思いますので、使う側も、構築する側も
日々勉強し、より高度な知識が必要になっていくのではないでしょうか?

次回は、「ISMS(ISO27001)の改訂」をテーマに書いてみたいと思います。

情報セキュリティ管理者:J

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