第52回 「悩みぬく事の重要性」

先日「NHKスペシャル」を何となく見ていたら、アマゾン奥地のある種族の出産の事が流れていた。
ほとんど全裸に近い恰好で自給自足で森の中で過ごしている一族ですが、
子供の出産時の「ルール」が実に惨いのだけれど、何となく私はこの考え方を受け入れてしまいました。
その種族は一夫一婦制ではあるが、12歳以上になると婚姻に関係なく身ごもる女性が出現する。
臨月を迎え、出産は部族の女性たちが協力しあい、女性は出産する。
当然森の中で自然出産。出産しても母親は赤ん坊をすぐに抱けない。
生まれたての赤ん坊は「精霊」として位置づけられる。=まだ人間ではない。
ここで出産した母親は「人間」として育ているか?「精霊」として森に帰すかの選択をしなくてはいけない。
「人間」として決めたら、父親が存在してようがいまいが自分の責任で育て上げなくてはいけない。
出来ないのなら「精霊」=生きたままバナナの皮で包み、森の蟻の餌にする。
(殺すといういイメージではなく、森へ帰すという事だそうです。彼らにとっては悪い事も惨い事でも無い)

日本人は「なんと惨い」と考えるが、その種族はその方が良いというルールで生活をしている。

母親は出産の疲れなどは関係なく、じっと考えて一人で結論を出す。
(わずか12-14歳であっても40歳でも関係なく結論を出す)
母親が「人間」を選択した場合はバナナの皮で包み、母親の手元に。
そうでない場合は母親は一切赤ん坊に触れられず、赤ん坊は命を落とす。
これも一つのルールです。
そして、現在もそのルールに則り、日々の生活を続けている。
この事により母親はどんなに辛くても、しっかりと子供を育て上げるそうです。
とても素晴らしい=特に母親一人が考え、誰にも相談せずに結論を出す事の素晴らしさが印象に残りました。

アマゾンからの教訓は「一人で悩みぬいて結論を出す」事です。

このような非人間的な事は、日本では発生しませんが、歳もいかない人間が悩みぬき結論を短時間で、
それも自分一人で出す事が、今の日本人は出来るのでしょうか?

平和ボケかお気楽さか過保護かは不明ですが、
もっとこのような場面を歳若い時から経験させる事は重要なのではないでしょうか?
(大学の入学式に付いていく親が多い日本の現状において、どこで子供は一人になるのでしょう?)
(ひょっとすると一生、自分で全てを決めるという行為をできない人が多いのかもしれません)

「何!」とお叱りを受ける事は重々承知ですが、今の日本には大きく欠けているのが現実ではないでしょうか?

現状の「平成大不況」状況において、心の病等にならない為にも、このような経験は重要と思われます。
一向に減少しない「自殺者」=若い時は親の保護下で安楽に暮し、自分ひとりになった場合は、
どうして良いか分からずに、安易に「死」に走ってしまう。

若い時に悩みぬく事をもし覚えさせていたら、結論は若干違うような気がするのは私だけでしょうか?

教育界にも「若い時に悩ませ、一人で考えさせる教育」を提案します。

例えば、お金が1,000円しかない。このお金で7日間をどのように過ごすか?
何となくどこかのテレビでやっていそうなテーマですが、
このような事を小学6年生あたりに考えさせ、自分で経験させる。

例えば、夏休みの宿題を2日でやらなければならなくなった場合どうする?

例えば、友達がカツアゲしていた場合、どのようにその母親に知らせる?

例えば、自分が万引きをして数時間後に後悔したら、どのような行動をする?

等々、一人でしか考えてはいけない事を条件に結論を出させ、発表させる。

きっとこのような事を続けていれば、人間の脳は「知恵」を使う事を常用化し、
決して簡単には「死」には向かわない強い人間が多くなるはずです。
同時に「諦めない事のカッコよさ」も推進していきたい事です。
SE的には、もっと女性にもこの言葉を唱えてもらいたいと思います。

(ドリカムの楽曲の「何度でも」の哲学です。10000回ダメで、ヘトヘトになっても10001回目♪♪~~にチャレンジする勇気と気力です)

「オス」は単純なので、「よっしゃ、がんばろー」となる訳です。

「悩みぬく事の重要性」・「諦めない事のカッコよさ」是非とも普及させましょう!!!

平成大不況下での「人間改革推進委員」からの提案でした。


発言者:(S.E.)Y

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