第4回 データのバックアップ

銀杏の葉もすっかり落ち、冬本番、慌ただしい季節となって来ました。

季節の変わり目には、パソコンが起動しなくなってしまった、調子が悪いと言ったご相談が多くなってきます。季節と故障の関係は定かではありませんが、湿気や温度が不安定なために故障が多くなるのかも知れません。

弊社でも、この時期はお客様から故障のお問い合わせが多くなります。中でも一番多いのが、ハードディスク装置(HDD)の故障です。Windowsやマイドキュメント、デスクトップなどのデータはすべてパソコン内の「ハードディスク」に格納されています。このハードディスクが読み取り不能となり、パソコンが起動しない、Windowsが立ち上がらないなどの故障が発生します。ハードディスクは大変精密な構造になっており、いったん故障が発生すると修理することが出来ません。修理=新品ハードディスクとの交換になってしまいます。

大切なデータや画像などを別の媒体にコピー(バックアップ)してあれば、ハードディスクを交換し、OSやアプリケーションソフトを再度インストールして、バックアップからデータを戻せば、元通りになりますが、残念ながらデータのバックアップが行われていないことが多く、あわや全データが消失...というケースが多く発生しています。
サーバが設置されている環境では、サーバはバックアップ体制が整えられていますが、クライアントパソコンについては、なかなかバックアップが行われていないのが現状のようです。

大切なデータを失わないために、是非この機会にバックアップ体制について確認しましょう。
(管理者やシステム管理部門がある場合には、必ずそちらとご相談下さい。特に外部媒体については、必ず管理者の指示に従うようにお願い致します)

◎サーバ(ファイルサーバ)がある場合

バックアップの体制はどうなっていますか?
サーバが設置されている環境では必ず何らかのバックアップ体制が取られていると思いますので、自社内がどのようになっているのか確認しましょう。
「いつ」「どのタイミングで」「何が」「どこに」バックアップされていますか?

文書などはバックアップ体制が整えられたサーバ上に保管しましょう
重要なファイルや画像などはバックアップ体制が整えられたサーバ上に保存しておくことをお勧めします。

定期的にバックアップの状況を確認しましょう
自動バックアップとなっていることが多いですが、定期的に正常にバックアップが出来ているか確認しましょう。メディアのエラーや何らかの障害で失敗しているかも知れません。「いざ」という時に慌てないように時々確認しましょう。

◎サーバがない場合

バックアップの体制はどうなっていますか?
各パソコン上に保存された重要ファイルが、USBメモリや外付けHDD、CD-Rなどの外部媒体にバックアップされるような仕組みになっているか確認しましょう。また、手動バックアップの場合、どうしてもバックアップを忘れてしまうこともありますので、バックアップソフトの導入も有効です。
「BunBackup」などの優秀なフリーソフトもありますので、小規模な場合は、動作を確認した上でこちらを活用する方法もあります。
ご紹介: BunBackup (外部のサイトになります)

定期的にバックアップの状況を確認しましょう
自動バックアップになっていないと、バックアップそのものを忘れてしまっているケースがあります。チェック表を作る、担当者が変わった場合は、しっかり引き継ぎを行うなど、確実にバックアップが行われるようにしましょう。

会社に限らず、家庭でもデジタルカメラの画像など失ってしまうと再び取り戻すことの出来ないデータが増えています。パソコン+外部媒体(CD、DVDやポータブルハードディスク、USBメモリなど)を基本にしっかりとバックアップをお願い致します。

情報セキュリティ管理者:J

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