第41回 IT業界における40代後半からの「これが私の生きる道」を判定する提案

IT業界に現在も第一線で働いている方で、下記のような方はおりませんか?

若い時には無我夢中で落ちこぼれないように一生懸命努力し、資格を取得し
キャリアアップを続けて、あっと気がつけば40代後半の年齢になってしまった。

管理者になり、役員にもなったが自分の実力がふと分からなくなる。
何だか今の自分の実力では今後は切り開けなくなり、皆の邪魔になるような気がする。
そんな時にふと不安になります。
(実際病気にもなります)

今回はタブーなその話題にグッサリ切り込む提案をしたいと思います。

最近当社のSEが結婚し、その披露宴に東京の別会社で働いているSEさんが発言した事が
ちと気になりました。
IT業界は一生の働き場所ではなく、将来は田舎で農業だ!!と息巻いて酔っ払っていました。
この考えの裏には2つの考え方が存在します。

一つはIT業界は若い時の仕事と割り切り、高齢時はポジティブに農業経営に果敢にチャレンジする姿。

もう一つはIT業界でロートルになり、社内でつまはじきされるのが怖く農業へ逃げる姿です。

彼は冗談で発言したのかも知れませんが、彼に限らずこのような問題を胸の内に持たれている方は
多いのではないでしょうか?

IT業界も目まぐるしい変化で、今の仕事内容やキャリアがそのまま通用するかどうかは誰も分かりません。
但し、将来にわたる万全なキャリアを取得できれば、飯の食いっぱぐれはありません。
ではそのようなキャリアは本当に存在するのでしょうか?

答えは簡単=現在のキャリアで将来とも万全です、とは絶対に言えません。
やはり日々努力で、時代に応じたキャリアを取得していかねばなりません。

キャリアを元手に会社に利益貢献する。

歳を取ろうが、老いぼれてこようが、会社に利益貢献をしているうちはリストラもされませんし
社長・役員からは可愛い可愛い社員なのです。

単純に言ってしまえば、会社の利益に貢献できる社員は生涯現役で会社に存在していても
誰も文句は言いません。

それに対して逆に実力のない社員なのに、何かの弾みで給料が上がり、社内でもあまり重要でない
立場の社員で、上司へのごますりが命の社員や利益貢献できない社員は危ないのです。

ポイントは会社への利益貢献です。

利益貢献=金を運ぶ事ではありません。営業でなくとも利益貢献は出来るはずです。
但し、計数化できない利益貢献は説得力がありません。
(自分で勝手に妄想的に考えている利益貢献も何の役にも立ちません)
きちんと計数化する事をお薦めします。

ではこの「自分のキャリアによる会社への利益貢献」をどのようにしたら判別できるのでしょうか?

答えは単純。…直接聞く事です。(誰もが聞きたがらない事を社長や役員や先輩・後輩社員に聞く事)

(ここで必ず、後輩社員からも意見を絶対聞くこと!)
・・将来は彼らが管理者になる可能性も否定できないのですから
・・また上司へのゴマスリ一点張り社員もここで落第になりますので、いい事です。

直接聞けないのなら、無記名アンケートで回答をもらうやメールで回答してもらう=本当の事を知る

そんな事は出来ないという方は、モヤモヤと将来に不安を後送りするだけです。

人は皆、会社に永遠に勤めたいと考えますが、会社は永遠に勤めて良いとは決して言ってはくれません。
(形式的・礼儀的に会社は本当の事は言わないとは思いますが・・パワーハラスメントになるので)

その為に、毎年年末にチェックする。

まるでプロ野球選手の契約更改の如きですが本来はこれが正解の姿と思われます。

2年前まで三冠王でも、今年は分かりません。
健康でいるか? 利益貢献はしているか? 後輩に抜かされていないか? 等チェックポイントを
きっちりチェックする事が重要です。

また自分はこの分野の利益貢献をしているのでXX歳までは勤めたいと宣言する。
本来はこの宣言を役員含めた社員で多数決を取る。
(過半数を取れていればOKですが、その逆は問題有りです)

問題あり時は猶予期間をもらい、再度多数決を取ってもらう。
3年連続でXならダメでしょう? 早期に別な会社で飯を食う事を考えてみましょう!!
厳しいようですがそれが「答」なのです。

その為にも今の仕事以外に得意技(飯を食う種)を若いうちからもう一つ創り出す自分へのノルマは必須でしょう!!

上記のように毎年きちんと精査する事をお薦めします。

その先輩の行為が会社全体のチームワークをさらにグレードアップする秘訣と私的には考えます。

まるで「アホ」みたいな発想ですが、裏でグショグショ言われているよりはマシと思います。

もっと緊張感をもった会社にもなりますし、キャリアアップも加速度を増すでしょう。
(毎月、いや毎週・毎日の行動が違ってくると私は確信できます)


日本の現在置かれている状況(=GDP世界22位)からの巻き返しは無責任な同情発言より
このような手荒な発想もよいのではないでしょうか?
そうでなければGDP30位⇒40位⇒50位への突入は時間の問題と思われます。

お怒りの方は御容赦を!!

発言者:(S.E.)Y

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