第30回 「あいまいさ禁止」を提唱する

今までの日本人はなるべく過去の失敗に眼をむけずに、何となくズルズルと
うやむやにする傾向がありました。ある面日本人らしさなのか・・・、変なやさしさなのか・・・・。
本当にそれでよいのでしょうか?

物事には「起承転結」があります。
日本人はこの「結」に対する対処が余りうまくありません。
理由としては、責任者を特定して個人的責任を負わせてしまうのではないかという危惧や、
日本人の美徳としてはそのような事はしない事が良い事であるという曖昧的結論好き傾向等の理由からです。
今の社会情勢も「教育論のあいまいさ」「社会人として一人前にならなくてよいあいまいさ」等が
氾濫して、何となく日本国全体がずるずる後退しているような気がします。
本当にこれでよいのでしょうか?


今回は例として「二千円札」発行におけるプロジェクトを分析したいと思っております。

現在、「二千円札」はほとんどお目にかかる事がないのが現状です。
まず、「二千円札」を発行する際に、必要性の調査(アンケート)を本当にとられたのでしょうか?
本当に必要だったかの検証です。
この時の責任者は誰でどのような事を議論した結果、必要と判断したのか?
責任者の方は現在の二千円札利用状況に関してどのような考えや教訓を感じたか?

「二千円札」発行により、銀行のATMや切符売り場の自動発券機等の交換等、日本国全体でかなりのコストが発生しました。
この事で誰が一番潤って、誰が一番損をしたのでしょうか?
失敗したら、責任を取って今後そのようなプロジェクトには参加させない事・・重要です。
またそのとき議論した内容を出来れば公表してほしい(情報公開)。
結果論としての失敗は仕方ありませんので、その点を「グチグチ」言うつもりはありません。
検討方法に問題があれば、その問題点を改善して、今後につなげてほしいのです。
下記のような手順で検討していれば、もう少し現状も変わったのではないでしょうか?

<検討手順>
1. 提案者のプレゼンテーション(当然これは誰かがおこなったはず)
2. プロジェクトのメンバーの選出(HP上で公開)
3. 必要性の有無の調査(これが一番重要)(HP上で公開)
4. 調査内容の分析
5. 決定会議(HP上で公開)
6. プロジェクトスタート
7. 運用
8. プロジェクト評価(失敗時は責任者からの謝罪と明確な失敗分析)

上記手順のポイントは情報公開と責任者の明確化とプロジェクト失敗時の謝罪ではないでしょうか?
但し、責任者やスタッフをいじめる気は毛頭有りません。
一番大切なのは「失敗要因の分析」で、次回の教訓にする事なのです。

「二千円札問題」の他に、「ゆとり教育」や「自治体崩壊」や「年金問題」等、きちんと
精査しなくてはいけない事は山済みです。
もっともっときちんとしましょうよ!!

きつい言い方かもしれませんが、
日本国発展の為にも「あいまいさ禁止」を提唱したいと思います。

発言者:(S.E.)Y

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