第27回 一歩先を読むトラブル予防技術者の重要性

今回初めてSE一言集に提言した若手SEのMです。
今後もよろしくお願いします。
今回は「予防の大切さ」をテーマに書いてみました。

仕事にトラブルは付き物です。
我々の仕事でよくあるトラブルと言えばディスククラッシュです。
ディスククラッシュすると、WordやExcelなど、全てのデータが消えてしまいます。
このページをご覧になっている方には自分や身の回りで起きたという経験が
おありではないでしょうか。

業務において重要な役割を担うサーバではディスククラッシュに備えてRAIDという
仕組みがあります。
一例をあげると、2台のハードディスクに同じデータを読書きする事で片方が故障しても
もう片方からデータを救い出せます。(ミラーリング)
ズバリ、サーバ機にはRAIDは必須です。


では"評価"という点に焦点をあてて、それぞれの事例をイメージしてみましょう。

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<RAIDをつけた場合>
ディスククラッシュしてもなんのその、業務を止めることもなく
ハードディスクを交換して終わりです。

<RAIDをつけなかった場合>
サーバの値段を安く抑える事ができ、ユーザーも大喜び。

ところが、ある日ディスククラッシュ。業務を止めざるを得なかった。
データも一部消失したものの、丸一日かけてバックアップからなんとか復旧してもらえた。

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RAIDをつけなかった場合の方が「値段も安くしてくれて、トラブルがあっても誠意をもって
対応してくれた。」というように感じます。


・・・でも、よく考えて下さい。
データの消失を完全に防いだのはRAIDをつけた場合です。
業務も止めずに済んだのに、なぜ評価されないのでしょうか…?

私は心理学などには疎いのですが、人の心理として予防よりも解決してくれた人に
より良い評価をする傾向があるのだと思います。
しかし、これは逆ではないでしょうか?


ここでいう評価とは、社内の査定の意味ではなく人間同士の感謝の気持ちの意味です。
人はある時は評価される側になり、ある時は評価する側になります。(感謝する側,される側)


予防というものは、事が未然に防がれているので気づきにくいものですが、
予防をしてくれている人は身の回りに大勢いるはずです。

よーく注意してみてください。
「ノー」トラブルなのが当たり前だと思っていませんか??

発言者:(S.E.)N.M.

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