第7回 YAMAHAが提案する新しい発想

今回は、「YAMAHAが提案する新しい発想」というテーマで書いてみたいと思います。

皆さんは『YAMAHA』というと何を思い浮かべますか?楽器、音楽教室、バイク、ゴルフなど様々かと思いますが、半導体や、弊社でもお世話になっているネットワーク機器、会議システムなども手がけ、またクリプトンフューチャーメディアより発売し、人気を呼んだ「初音ミク」などに使用されている音声合成技術「VOCALOID」もヤマハが開発しています。

そのYAMAHAから、「音のヤマハ」ならではの発想で、新しいソリューションがいくつか発表されましたので、ご紹介したいと思います。



【サウンドサイネージ】
これは少し前の記事になるのですが、厚さ1.5mmという紙のような超薄型スピーカーを使った「音の広告」です。印刷なども可能で「音の出るポスター」となるようです。音には工夫がされており、スピーカー(ポスター)の正面では聞こえるが、離れると聞こえなくなるという指向性があるようです。先月、実証実験がJR新宿駅、東京メトロ銀座駅、西武鉄道池袋駅で行われ、皆さん急に音楽が聞こえたりするので、驚かれていたそうです。


ヤマハ News Release:
http://www.yamaha.co.jp/news/2011/11020401.html

ヤマハの音とネットワーク製品を語る(サウンドネットワーク事業部)ブログ記事:
http://projectphone.typepad.jp/blog/2011/02/post-7cd9.html



【スピーチプライバシーシステム】
聞かれたくない会話を「マスキング」し、会話のプライバシー(スピーチプライバシー)を守る製品です。病院や薬局などでの利用が提案されているようですが、個人情報を口頭で確認するような家電量販店や携帯電話ショップなどでも有効かも知れません。


ヤマハ スピーチプライバシーシステム:
http://www.yamaha.co.jp/acoust/speechprivacy/

ヤマハの音とネットワーク製品を語る(サウンドネットワーク事業部)ブログ記事:
http://projectphone.typepad.jp/blog/2011/03/post-89af.html



【NETDUETTO(NGN)】(NTT東日本・NTT西日本とヤマハとの協業)
NTT東日本・NTT西日本の「フレッツ光ネクスト」や「ひかり電話」を使い、遠隔地のリハーサルスタジオなどを結んでの音楽演奏が可能となるサービスです。インターネットの場合、どうしてもデータのやり取りには遅延が発生(=音が遅れる)してしまうのですが、フレッツ光ネクストやひかり電話などの次世代回線を使うことで、低遅延でより高品位な音楽セッションなどが行えるようです。
演奏者が物理的な場所を気にせずセッション出来るようになると、ここから新しいコミュニティや、新しい音楽の形が生まれるようになるのではないでしょうか?
(なお、こちらのNGN版は有償と思いますが、インターネット向けの「NETDUETTO β」は無償提供されているようです)


NTT東日本 報道発表資料:
http://www.ntt-east.co.jp/release/1103/110303a.html

ヤマハ Y2プロジェクト:
http://www.y2lab.com/jp/technology/netduetto_ngn.html



このような新しい技術や方法はたくさんの可能性があります。サウンドサイネージやNETDUETTOなどは考えるだけで楽しくなって来ませんか?ポスターから音楽が流れてきたり、ポスターが話しかけてきたりするかも知れません。NETDUETTOについては、カラオケボックスなどでの利用も考えられているようです。自分では演奏しないし...という方も、カラオケボックスで遠くに住んでいる友達と一緒に盛り上がったり、バンドの生演奏をバックに歌える...ということも出来るようになるかも知れません。


また、このような新しい技術を使った商売には、大きな「儲け」が隠されていることも忘れてはいけません。ちょっとしたひらめきや妄想(?)がヒット商品を生み出すかもしれません。このような技術や新しい商売が日本を元気にしてくれると良いですね!

情報セキュリティ管理者:J


※本記事に記載している社名及び商品名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。

お問い合わせ方法について

お電話・FAXでのお問い合わせ

024-963-2150 024-959-1111
受付時間 9:00~18:00(土・日・祝祭日、弊社規定の休業日を除きます)

オンラインからのお問い合わせ