弊社では、NTTコミュニケーションズのサービスを取り扱っておりますが、ここ最近『BizCITY』と呼ばれる新しいクラウドサービスが開始されたのをご存じでしょうか？

一般的なクラウドサービスでは、アプリケーションのみが注目され、アクセスするネットワーク回線やデータセンターの場所などはあまり注目されませんでしたが、NTTコミュニケーションズのBizCITYシリーズでは、国内大手プロバイダである強みを生かし、自社回線と国内データセンターにこだわり、両者を連携した高品質なサービスを展開しています。

クラウドサービスを利用する場合、データセンターの場所は重要となります。安価なクラウドサービスでは海外のデータセンターを利用しているところを多く見かけますが、海外のデータセンターは、設置されている国の法律が適用され、日本の法律は適用されません。そのため、何らかの事件が発生した場合、機密データが閲覧されたり、差し押さえられたりする可能性があり、リスクが高くなってしまいます。その点、NTTコミュニケーションズのサービスは日本国内のデータセンターを利用していますので、日本の法律が適用されますので、安心です。

さて、その『BizCITY』ですが、たくさんのサービスラインナップが用意されておりますが、弊社で特に注目しているのが、「Bizホスティング(ベーシック)」と「Biz Communicator」です。

※【BizCITY】サービスラインナップは こちら (NTTコミュニケーションズのサイトになります)

「Bizホスティング(ベーシック)」では、安価な月額料金で、仮想サーバを丸ごと1台借りることが出来ます。OSも自由に持ち込むことが出来ますので、様々な使い方が出来るのではないかと思います。ネットワークからのアクセス方法も、Webサーバのように不特定多数からの接続を想定した「インターネット型」、自社とデータセンター間をVPNで接続し、自社専用サーバを想定した「イントラネット型」、インターネットとイントラネット両方からのアクセスを想定した「DMZ型」の3種類が用意されています。その他、様々なオプションサービスが用意されており、自動バックアップやディザスタリカバリ（災害などに備えてデータセンター分散しておく機能／2010年秋提供予定）なども可能になっています。
今後もオプションサービスは増えていく予定のようですので、期待したいと思います。

◎Bizホスティング(ベーシック)の詳細は こちら (NTTコミュニケーションズのサイトになります)

もう一つ注目している「Biz Communicator」は、自宅や外出先から会社のパソコンにリモート接続出来るサービスです。会社のパソコンを起動させておく必要はありますが（※自動で遠隔起動させるオプションも用意されています）、専用USBキーを自宅や外出先のパソコンに接続するだけで、会社のパソコンにリモート接続することが出来てしまいます。USBキーを接続したパソコンからは、キーボード・マウスの操作情報が会社のパソコンに転送され、会社のパソコンからは「画面情報」のみが転送されて来ます。そのため、ファイルをコピーしたり、印刷したりすることは出来ませんので、情報が漏洩することもありません。出張先からのメールチェックやデータの確認などが、会社の自席にいるような感覚でどこでも利用出来ますので、様々な使い道が考えられます。

◎Biz Communicatorの詳細は こちら (NTTコミュニケーションズのサイトになります)

今後は国内でもこのようなサービスが増えていくものと思われます。
利用する側もきちんと情報収集を行い、各サービス提供会社のメリット・デメリットをよく見極めて、最適なサービスを選択して頂ければと思います。

情報セキュリティ管理者：J

用語：クラウドサービス
主にインターネットを経由して、コンピューターを利用する形態で提供されるサービスのこと。利用者はサーバの場所などを意識することなく、サービスを利用することが出来ます。

用語：データセンター
顧客のサーバやデータを預かり、ネットワーク(インターネット)への接続回線や保守・運用サービスなどを提供する施設のことを指します。

用語：VPN (Virtual Private Network)
公衆回線（インターネット回線）をあたかも専用回線であるかのように利用できるサービスのことを指します。