第2回 SOHOへの問題提起

現在、全国各地にSOHOの形態をとって仕事をしている組織体があります。個人的には応援していますが、やはり信用という点では株式会社等の組織体に比べて、様々な問題点があります。SOHOもベンチャー企業のひとつの形態として考え、何点かのアドバイスを応援の意味も含めて、下記に問題提起をしてみたいと思います。独善的な考え方かも知れませんが、一つの意見として捉えて頂ければ幸いです。

No.1就業時間

企業からリストラされたり、集団組織体に嫌気をさして、SOHOを立ち上げている方が多いように思います。自由気ままな時間帯に仕事に向かうことは自由ですが、やはりお客様があっての組織形態ですので、就業時間や連絡形態をお客様に知らせる事が重要ではないでしょうか?

●Hint

大企業に負けない位、ユーザーとの距離を近くに維持する事が重要です。電話等で連絡がとれない、人がいないからしょうがない、では責任のある仕事はできないのではないでしょうか?


No.2教育体制

SOHO事業者にとって、メーカー各社の高額な研修カリキュラムに出席することはかなりの負担です。但し、研修を受けないと自分のレベルが上がらないというジレンマに陥り、長くコンピュータ業界に存在する事が難しくなります。やはり同業者との連携を図り、能力のレベルアップを常に考えて行動をしてほしいと思います。

●Hint

過去の知識の財産で仕事をしている方が多いようですがやはり新しい知識を積み上げなくては仕事がなくなるか、又はユーザーから少額の代金しかもらえないという悪い仕事のルーチンになってしまいます。より深い知識を持って、ユーザーと接し、ある程度の料金をきちんともらえる組織体を目標とするべきではないでしょうか?ユーザーから高額な代金をいただける仕事やアドバイス業務がこれからの姿ではないでしょうか?


No.3トラブルシューティング

現在、OSのバグやドライバーの不具合等で、トラブル解決がなかなか出来ないという状況におかれているSOHO業者も多いのではないでしょうか?その為にユーザーから料金を徴収できなく、多大な時間を費やし、組織体を悪い状況に追い込み、挙句の果てはストレスで仕事が嫌になってしまう。我々の仕事も同様な悩みがあります。トラブルに対して何が原因なのか?徹底的に原因追求をするべきなのではないでしょうか?原因がわかればネット上で情報を公開する。今まではもみ消された情報をキチンとユーザーに伝達するのも我々の役目ではないでしょうか?

●Hint

原因を追求し、対応の悪いメーカーに対して、きちんと問題提起をする。その後、明確な回答をもらう。21世紀は問題自体を不明確なまま放置できないような体制をネット上で作り出さなくてはいけないのではないでしょうか?


No.4SOHO責任者の役割

SOHOの形態を長年続けていく事は、ある面、株式会社等を続けていくよりもエネルギーが必要だと思えます。その原因としては「持続的に経営していくという意気込みを持続する難しさ」「将来の経営像が明確にならず、漫然と時間が流れてしまう」「ユーザーの会社のメイン作業者として認知されないジレンマ」等が考えられます。やはりこの辺にSOHOの難しさがあるように思えます。SOHO責任者は明確な将来像や計画書を作成する責任があるのではないでしょうか?計画書を作成する事により、明確な毎年の課題のクリアー点と課題が浮き彫りになるのではないでしょうか?そのような裏付けを持つ事により、ユーザーのメイン業務までも勝ち取れる組織体になれるような気がします。

●Hint

SOHO業者はサブ的な業務のみを行うという概念を払拭するべきです。大小のソフト業者とライバル意識を持ち、いずれは我々が中心になってユーザーをフォローするというような意気込みで仕事にあたってほしいと思います。その熱意が一番必要なのではないでしょうか?

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