第98回 「セーフティーネットの3問題を考える」

先日のNHKスペシャル老人漂流社会「親子共倒れを防げ」や「下流老人」に関しての
テーマは「貧困高齢者」。
大阪高槻市での中学一年生殺人事件や共稼ぎ家庭における放課後の子供安全確保に関しての
テーマは「子供の安全な見守り」。
いつまでも就職できない子供や社会人として就職前レベルの子供を持つ親に関しての
テーマは「子供の自立」。

どれに関しても今の日本の深刻な問題です。

私は補助金解決論者では無いので、毎度毎度の単純発想の「補助金頼り」はあまり好きではありません。
いつも発信しているように、補助金を利用してもいいが、あくまでも自分たちで何か行動してから
その足りない分を「補助金」のお世話になるのがあるべき姿であると強く思っております。
怒りを強く持っているのは「補助金を食い物化している悪の集団」です。

今回は「貧困高齢者」・「子供見守り」・「子供自立」に関して「ではどうする」をSE的に考えてみます。

先ずは「高齢者貧困問題」。

現状は低い年金で電気代払えないのでエアコンもつけない、米と梅干で年金支給前2-3日を
凌ぐという老人はどんどん増加しております。
最後は「孤独死」やこんな生活は嫌だと「自殺」に追いやられる高齢者も多いようです。
一方、65歳以上の高齢者の貯蓄額は日本全体の50%以上を占めています。
その現状を踏まえ、よく「富裕層の高齢者から高額税金徴収」とのご意見もありますが、本当に
それでよいのかは疑問です。
基本的に富裕層高齢者から貧困者への構図は理解できますが、「税金」では短絡的です。

本当の金持ちは「ケチ」で一銭も出さないというような悪口をよく聞きます。
私見ですが私もそう思います。
ではこの仮説が正解とすると、富裕層高齢者から「税金徴収」ではかなりの方が日本脱出を
考えるのではないでしょうか。
原因は「強制的に徴収」される事だと思います。

その「強制的」を「自発的」に変えられないかを常々考えております。

時間はかかるかもしれませんが、「自発的」への説得です。

貧困で自殺している人が可哀そうと思わない人はいないと思います。
でも自分のお金で助けようなどと考えている人は少数です。

そこでイベントです。どんどん寄付してもらう為に「甲子園高校野球」同様の県別寄付金
広報で、使い切れないお金をお持ちの方から何とか「自発的」の方向性に促す。
その行為をした方は各自治体からのどうでも良い感謝状ではなく、自分の子供や孫が通う
学校の校長と子供又は孫連名の感謝状を贈呈する案はいかがでしょうか。
子供のいない方もあるので、その方たちには自分がファンの芸能人や文化人等からの
感謝状贈呈はいかがでしょうか。
芸能人等もきっとボランティア参加してくれると思います。
当然、売名行為だろうがなんだろうがきちんとそのお名前を広報する事が良いでしょう。

毎年毎年自治体別にきっちり順位を付け、公表可能な方BEST3と抽選での7名を加えて10名へ
取材をして広報するのです。
かっこいい高齢者支援のスター誕生です。

ちょっと馬鹿馬鹿しいようですが、私は真剣です。
ポイントは各県別に順位付けする事です。(自治体にも全力で汗をかいてもらうので順位付けが絶対必要)

この「自主的寄付者」こそ「自殺をしたい貧困高齢者」の「セーフティーネット」なのです。

次に「子供の見守り問題」。

大阪で中学1年生が殺されて、よく「周りにいた大人が何故声をかけてやらなかったなんだろう」と
他人言の様に発言している方がいますが、その多くの発言に疑問を感じます。

本当にあなたは言うだけでなく、実行できましたか?、大いに疑問です。

私も昔々、夜に家出もどきをして、その辺を時間つぶしでプラプラ歩いていた時、
家族やご近所の皆様が私を探しにきて、見つかり、近所のジジイに思いっきり
打ん殴られました。今でも覚えています。

現在と何が違うか。仮想の治安のいい日本などのイメージに騙されて、呑気にしている家族が多いので
ないのでしょうか。
近所にも知らせず、意見も求めず、そして子供は事件に巻き込まれて死への構図です。

極論ですが、学校に行きたくないなら、どこか所在の分かるところ「自主勉強」「趣味に打ち込む」、
DV等で家に帰りたくなかったら、どこか所在の分かるところで「宿泊」「友人と話す」も
ありだと思います。
但し、毎日利用も問題あるので、個別に利用条件を設定する必要があると思いますが。

候補としては。24時間「公民館」や24時間ボランティア運営「老朽旅館」等が挙げられます。

ここでもそれをバックアップする企業の「セーフティーネット」が必要です。

可能であれば、「ランドセル販売」「教材販売」「文教関連」企業のご協力を期待したいです。
当然各種入札でもこのような協力ポイントは加味されても問題ないと思います。

その様な仕組みづくりができれば、協力企業も多く出てくるでしょう。

もうひとつ提案したいのが、外国の小学生や中学生と日本人の放課後の「疑問質問コーナー」
と「各種外国語を学ぼうコーナー」です。

現在IT技術の進歩は目覚ましく、「スカイプ」や「TV電話」で各学校を結ぶ事はさほど難しい事では
ありません。
後は現地で日本語から各外国語へ通訳する+現地の認可を得てコーディネイトする人の手配です。
私の子供&友人も各国へ散らばっています。
アフリカ・インド・フランス・イギリス・台湾・中国・カナダ・米国等各地に存在しております。
そのような方へのボランティア協力依頼も一考でしょう。
現地語と日本語が出来ればOKなので、留学生・スポーツ留学生・現地協力者への依頼も一考でしょう。
当然心強いJICAへの協力依頼も良いと思います。

★週1回時間は90分★
★<内容>各国の疑問質問の回答や本日の外国語会話お勉強やゲーム★

外国へ行きたくなるし現状の留学生減少問題にも、海外協力活動者減少問題にも解決策になるでしょう。


最後の「子供自立問題」。

いくら親が強く言っても、どっぷり「ゆとり教育」で育った世代は「自立不能者」は多数存在しております。
子供の自立努力は絶対に必要ですが、どんなに努力しても「自立」出来ないならどうするか。

「勘当」それも良いでしょう。

でも私はそのような子供を産んだ&教育してしまった責任で全て「親責任」ではないででしょうか。

NHKスペシャルの老人漂流社会「親子共倒れを防げ」の問題提起は分かりますが、現実的に自立
出来ないのなら、それも親責任なので共倒れも致し方ない。

基本に戻り、年齢に関係なく、「子供セーフティーネットは親」であることを再認識すべきと
私は思います。

親の責任として受け止め、可能な限り何度も何度も「自立支援する」こと以外には解決策はありません。
最終的に親の全財産を食い潰す、それもしょうがいないと考えるべきです。
過激意見ですが、素直にそう思います。

先日若手IT会社社長ともこの件で意見交換したのですが、彼は「子供はある程度年齢になったら自己責任」
でとの突き放した意見でした。
多分大多数の方がその意見に賛成だと思いますが、正解はわかりません。
まあ正解はありませんが。。。

今回も色々発信してきましたが、キーワードは「自主的行動によるセーフィティーネット構築」です。

日本人のいつもの発想=「補助金で」や「誰かがやる&やっていただく」は財政的に超問題であることと
非国民的発想である事を自覚して頂きたいと思います。

今回の発信もいつもより数倍「怒り」は多いかも知れませんが、ご容赦ください。

誰もタブー話題で発信しませんが、私は真剣に考え発信しました。

それが私のSEとしての「ブランディング」です。

最近は豪雨災害や噴火災害が連続発生です。昔なら当然「神の怒り」ではとなります。
現代人の私もこれだけ続くと何かの「神の怒り」であるのではと最近思うようになりました。

SE:Y

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